mahalog

内容は10余年務めているショッピングセンター運営会社での雑感と川崎フロンターレ、学生時代の思い出、子育て、などなんかもういろいろです。

デブにまつわるなんともいえない気持ちの話

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先日、芸人のガリガリガリクソンくんがダイエットに成功した話がありましたよね。

ガリクソンくんおもしろくて好きだけど、なんだっけ、飲酒運転だっけ?

 

まあそれはそれとして120キロあまりあった体重を75キロにしたってことで

大変努力されたんだろうなと思います、人間1人分くらい減ってるもんね。

 

なんだかガリクソンくんはバイクを漕いだりしてたみたいだけど

(理由はわからないけど)時間があったとか暇だったとかおっしゃってるみたい。

 

同じデブ(もう彼は違うけど)として尊敬しますね。

 

 

がっちりタイプと言われるところまで

 

僕は物心ついた時から太っていて、

よくおばあちゃんにお菓子を買い与えられてはムシャぶりつく子どもでした。

 

両親は中肉中背なので太っていた僕を気にしていたようで母から

「あんたはショウくん(友人)が米俵背負ってるのと同じようなもんよ」と

今考えるとDVじゃねえのと思えるような発言をされたのを覚えています。

 

ただ周りの友人たちに何か言われたとかからかわれたとかの記憶はなく、

友人たちは少なくとも表立っては僕の体型については非難していなかったようです。

 

中学に上がる少し前くらいから身長が170センチくらいまで伸び、

肉が縦に引っ張られるようにして痩せていったことを覚えています。

 

中学ではその勢いでテニス部に入部、たくさん食べるけど太りもしない時期でした。

それでも体重は確か60キロ中盤はあったように思います。決して軽くはない。

 

ただやはり部活を離れると成長していき、中学卒業で75キロ前後、

運動をほとんどしなかった高校卒業時には85キロ前後になっていたと思います。

 

この頃は太っているというよりも体格が良く見られる傾向にあり

柔道やってるの、ラグビーやってるの、なんて言われることが多かった。

 

それからご飯屋さんに行くと大盛にしてくれたりしたのもこの頃からかなあ。

 

高校くらいまでの間はあまり自分の体型を気にしたこともなかったし、

周りからどうこう言われることもなかったような気がします。

 

もちろん、痩せたらどうなるかなあと思ってみたりしたことはあったけど。

 

 

炭水化物抜きダイエットが成功したころの話

 

僕が本格的にダイエットをして成功したのが大学1年のとき。

大学に入ってからも運動もせず成長していた僕は100キロ近くありました。

 

この頃はさすがに多感な時期なので女の子とも仲良くしたいし

おしゃれな服も着てみたいと思っていたので自分の中で

卑屈になり始めていたころだと思います。

 

ただ100キロの壁は意外なほど高く、いっそなってしまえばネタになるものの

3ケタに乗せるには逆の意味での努力を要する感じがありました。

食べても飲んでもそれ以上にならなかったのが100キロ手前です。

 

炭水化物を控えて3か月で20キロ落とし、

80キロ程度まで痩せた僕は確かにそれまでにない変化を感じました。

 

友達とたまにやるフットサルでは体が軽く、服も選択の幅が広がったり。

この頃は若いからか体が締まっていたようでスキニーデニムなんかも履いていました。

 

その後は少し戻したものの85キロ程度で推移。

ケンコバなんかが流行ってガチムチっとした体型も市民権を得ていた頃で

僕も決して太っては見えなかったため、ちょうどいいくらいだなと思っていました。

 

 

体型について周りから言われ始めた頃

 

ところが社会人になりしばらくたつと、体重は変わらずとも

お酒を飲むようになったからなのか、一人暮らしを始めたからなのか

締まりがなくなってきたのか少し緩んだように見えるようになりました。

 

またこの辺りから、年配というか上司世代から

「太ってるな」とか「痩せた方がいい」とか「運動しろ」と言われ始めた気がします。

 

正直友人界隈にはこの類のことを言う人間がいなかったので身構えましたが、

ただそこは根っからのデブなのでなんかしら言われ慣れている感もあり

笑ってその場の笑いにする、ということがありました。

 

 

恋煩いでヤツレた25歳からの大復活

 

僕の場合は25歳の時、それはそれはつらい年上女性との色恋沙汰があり

ウブだった私は食事や睡眠がまともに取れず、85キロから77キロまで

なにもせずに栄養失調的に痩せたことがありました。

 

はっきりとした記憶がある範囲ではほぼ最軽量の数字です。

 

僕はもともと体重にしてはコンパクトに見える体質なようで

友人たちからはガリガリ、ペチャンコと評されることもありました。

服もMサイズが入っていたと思います。

 

ただそこから現在の妻と出合い精神状態が改善されたこともあり、

再び健康優良児の道へ…そして33歳の今はざっくり100キロ弱あります。

 

これもまた周囲からは意外にコンパクトに見えるようなのですが

さすがに健康面に不具合があってはいけないということで痩せざるを得ない、

そんな中年の一歩手前のタイミングに差し掛かっております。

 

 

他人に消費されてきたデブ

 

僕は特に社会に出てから太ってることを揶揄されることが多くなったと感じています。

 

これは…いま体の大きな子どもたちがいれば伝えたいんだけど

他人の容姿をからかうことは絶対に良くないことだから君は自信をもって、

ということ。

 

からかうことでその場は確かに和んだり笑いになったりするんですよね。

これはからかわれたことのある人なら誰でもわかるはず。

 

でもこれは心身を削った笑いなんですよ、これが蓄積するとつらい。

 

別にデブに限らずハゲでもチビでも色黒でもなんでもいいんだけど

これは言われたほうは一生治らない傷をその都度与えられてるようなもんです。

 

今はセクハラとかパワハラとかいろいろ叫ばれる反面、

今もなお軽々しく容姿のことを扱うことが多いことは

僕がデブだからわかっちゃうんですよね。

 

本当のことじゃないか、と言ってのける輩もいますが

言っていいことと悪いことがあるのはご存知ですよね。

 

僕はいま妻子がいるし友人もいるしサッカーを見て好きなお酒を飲んで、

たまーにフットサルして洋服だって選択に困らない世の中になったし、

これといって困ってないけど、それでも言われると嫌なんですよ。

 

そのくせからかう方は別に痩せさせてくれるわけでも

逆に何かいいことをしてくれるわけでもなくただデブというコンテンツを

消費してるだけなんですよね。

 

体質的に太りやすい、太りにくいは絶対にあって

太っている人のみんながホールケーキをおやつに食べているわけじゃない。

毎晩ピザとコーラで映画を見てるわけじゃないんですね。

 

 

軽々しく人の容姿のことを笑ってはいけないんです。

これはもう理屈じゃなくてそういうことなんですよね。

 

今日あなたがからかったおデブちゃん、

人知れず悩んで、泣いているかもしれませんよ。