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内容は10余年務めているショッピングセンター運営会社での雑感と川崎フロンターレ、学生時代の思い出、子育て、などなんかもういろいろです。

【ショッピングセンターあるある】天気が悪いとガッタガタに集客落ちがち

 

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天気が悪ければ集客が落ちるのは皆さん見当がつくと思います。

 

朝から雨が降っていればお家に居ようかなとか、

仕事が終わったら寄り道せずに早く帰ろうとか、

雨や雪は明らかに出足が悪くなり集客、売上には影響が出ます。

 

駅直結の地下街や駅ビルはまた違うのかもしれませんが、

1歩でも外に出なければいけない施設はその距離がたとえ5mでも

お客様の心理に与える影響は計り知れないものがあります。

 

 

私が勤めていた施設は駅出口からエントランスまで50m弱の距離があり、

雨が降るとこの距離はわざわざ来たくないだろうな、と思っていました。

 

20代半ばだった私は上司から「なんでもいいからアイデアを頼む」と言われ

雨の日に来店でノベルティがもらえる、買物券が当たるスクラッチカードを配布する、

なんてことを仲間たち一緒にやったことがありました。

(この手のキャンペーンは梅雨時に世のショッピングセンターで行われています)

 

それからもうひとつ考えたのは「傘のレンタルサービス」でした。

敷地の広いテーマパークや旅館等にもありますが、

施設の名前を傘にプリントしてお客様に自由に使ってもらうというアイデアです。

 

当時渋谷での社会実験や、金沢市での町ぐるみの取り組みが話題だったこともあり

この狭い範囲(50m程度)ならいけるんじゃないかと思っていました。

 

ただ実現には費用も嵩むことに加えて盗難のリスクや、

駅スタートとすれば傘の置き場所を確保できるのかといった難しい問題があり

結局のところは研究途中で断念せざるを得なかったアイデアでした。

 

 

 

結局、集客や売上を落とさないようにするには天候が安定していることが一番です。

ただ我々の思い通りにはいかないわけですから、何かしら手を打つ必要があります。

 

この「何かしら」がショッピングセンターの販促には重要と考えています。

 

正直言って雨の日のノベルティプレゼントや買物券配布などで

お客様が来てくれるとは思いません。ネタとして弱すぎます。だったら帰りますよね。

 

ただ雨だからと言って仕方ないと諦めているのは

宣伝費(テナントから徴収している)を払っている側とって大変訝しく思う事案です。

 

ショッピングセンター運営における販促はお客様をたくさん集める!といった部分と

テナントというお客様にどういう姿勢を見せるか、という部分があります。

 

なので小さいことでもコツコツ実行することで、

結果はどうあれ「あれもやった、これもやった」という実績が必要なわけです。

(まあ私自身はこのポーズ的な行いがあまり好きではないのですが)

 

 

その中でお客様がそれをきっかけに

1人でも来ていただければ本当に本当にラッキーなんですよね。