mahalog

内容は10余年務めているショッピングセンター運営会社での雑感と川崎フロンターレ、学生時代の思い出、子育て、などなんかもういろいろです。

ショッピングセンターにとってのSNS

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僕が入社したころはTwitterをやるかどうかで稟申してたくらいなんで

今みたいにイメージがドンと出ちゃうInstaの運用は難しいんだろうなと感じます。

 

運営側でSNSを更新するときですが、

割とタダなんだから何でもお知らせする形になっていたと思います。

 

・施設全体の施策告知

・イベントの告知

・新テナントの告知

・個々のテナントのお知らせ などなど

 

どんなアカウントでもそうだと思うのですがおもしろさの前提には

一本筋を通すというか、キャラクター設定をブレさせないこだわりが必要ですよね。

 

そういう意味で雑多な情報を取扱う場合は

「いつものあの人」というフィルターがないと厳しい感じがするんですよね。

 

あの人が言っているなら聞いてみるか、という意識にさせるのは

一般人である私共には大変高いハードルですが、地道に積み上げる他無いと思います。

 

企業アカウントは「中の人」がプライベートの雰囲気で更新する場合も多いですが

なかなかそのパーソナリティーを押し出すことが難しい場合もあると思います。

 

僕がやり始めた当初は東急ハンズさんやキングジムさんなんかが有名でした。

 

でもそこまでのキャラクター設定はなかなか出来なかった。

一つのメーカー、一つのショップのような個性やイメージが

ショッピングセンター運営会社という会社にはそもそも希薄だからだと思います。

 

幸運にも私の会社にはマスコットキャラクターがいたので軸にしたかったのですが

結局デザイナーさん達との中で「(キャラクターに)個性をつけるのをやめよう」となり

「誰が発信しているのかよくわからない、顔の見えないアカウント」を

運営せざるを得なかったのです。

 

これは本当につまらなかった。

 

 

基本的には企業アカウントは誰も見てないものだと僕は思っています。

また、それが売り上げにつながるとは微塵も思っていません。

 

そもそもTwitterやInstaは折込チラシとは性質が違います。

情報を共有するツールですから、一方的な投げかけは無意味だと思います。

 

ただ、イメージを作り上げるには使ってもよいツールだと思っています。

こんな商品を売っている、こんな雰囲気がある、こんなにたくさんある、

こんな人が働いている、こんな企業精神で運営している、とかね。

 

共有したり、共感したり、感情を動かすものじゃないと目に留まりません。

 

なので今日も会社の看板のわりに少ないフォロワー数のアカウントを見ては

まあそうだろうなと、担当する子は大変だな、と感じてしまうわけです。