【ショッピングセンターあるある】集客が期待できる大型店は施設の隅っこに配置されがち
大型のショッピングセンターは施設内を行き来するのも結構大変ですよね。
あっちのお店で買い物してからあっちお店を覗いて、なんてすると
かなり行ったり来たりを繰り返すことになったりします。
良さそうなものを見つけても「あっちにもあるかも」と即決せずに
何店舗かハシゴして熟考してから再度戻って購入、なんてこともよくあります。
こと集客の期待できるお店、また大型店は施設の四隅に配置するのがセオリーです。
面積を取れることもそうですし、末端までお客様を誘導させることが出来るからです。
ここでは「ユニクロ」の配置例を関東近郊のいくつかの施設で見てみます。
イオンレイクタウンはこのフロアマップで見ると右下が駅方向です。
ユニクロは一番奥に配置されていますね。
また、立体駐車場の出入り口から見ても最も離れた場所にあります。
ユニクロまでの導線上には比較的小箱のお店が並んでいて、
ユニクロに到達するまでの間にいろんなお店を見る(見せる)チャンスがあります。
ところでレイクタウンはその規模の大きさに圧倒されますが
開業当初はスターバックスが複数ありどんだけフラペチーノ売るのかと思いましたね。
辻堂のテラスモールの場合、図中では駅が右下方向です。
メインエントランスも基本は下側なので最も遠いところにユニクロがあります。
また、ユニクロ隣にグローバルワーク、左下にサミットがありますが
施設内の隅に人気店や集客のできる大型店を置くことで、
施設をサーキット状に見て回るお客様を増やすことで回遊性を高めています。
③ららぽーと横浜
ららぽーと横浜の場合は左下が駅方向、駐車場は左と上側(ヨーカドー)です。
ユニクロはヨーカドーと対角にあり、駅方面からは近い配置です。
駅直結のレイクタウンやテラスモールと違い車での来館も多いでしょうから
駅側(メインエントランス)からの導線、というセオリーとはまた別の切り口ですね。
ユニクロは開業当初は3Fの中盤にあったような気がしますが
途中から現区画(大丸のフード区画)に移り、お店も大きくなりました。
また、ららぽーと1Fの場合はユニクロと比較検討する可能性のある
「H&M」が対角にあり、この間をお客様が行き来することも考えられます。
(ZARA、GAPも上層にありファストファッションの集積としては随一の施設です)
またゾーニングもかなりしっかりしている印象があり、
サーキット状の回遊ではなく「目的来店」の際の利便性も高いと思われます。
(特にセレクトショップは割と固めている印象あります)
それだけ施設を隅々まで見てもらうのは難しいことなんだと思います。
回遊、滞留時間、はショッピングセンターの売上向上の大事な要素で、
力のあるテナントの配置によってお客様の動き方(動線)を作ることは
特に新しい施設では盛んに議論されている部分だと思われます。